膝専門医での半月板損傷手術
膝の痛みの原因の一つとして半月板損傷が挙げられます。前回、半月板損傷の対処法として、正しい歩き方や筋力トレーニング方法などの説明をしました。これらはいわゆる保存療法と呼ばれる「手術以外」の方法です。しかし、半月板を大きく損傷してしまった場合などは保存療法で回復するのは難しく、どうしても手術が必要になるケースが多いのです。
半月板の手術と言うと、メスで膝を大きく切り開き行うものというイメージがあるかもしれませんが、現在の手術は主に関節専用の内視鏡手術を使用しています。膝専門医での関節鏡手術であれば、膝の2箇所に5〜10ミリ程の穴を開けるだけで済みますので、人体に対して大変負担が少ないという利点があります。負担が少ないという事は、お年寄りでも安心して手術を受けられるという事になり、実際60代〜70代の人が続々と関節鏡手術を受けているそうです。
東京都内であれば、帝京大学医学部附属病院や、東京大学医学部附属病院などがこの手術を得意としているそうです。関節鏡手術は変形性膝関節症にも大変有効との事なので、膝の痛みに長い間悩まされているという場合は一度膝専門医を尋ねてみると良いでしょう。
手術は両足を行っても20〜30分くらいで終わり、入院期間は長くても1週間程度で済むそうです。手術というとどうしても不安がつき物ですが、もう既に一般的になっています。一日も早く膝の痛みから解放されたいという方は、膝専門医での関節鏡手術を受けることをオススメします。
膝の手術後は、再発を防ぐ為になるべく膝の負担にならないように歩き、それにあわせて大腿四頭筋や内転筋などの「膝を支える筋肉」を鍛えると更に効果的です。