膝の痛みにはコラーゲンが効く
膝の痛みの原因の大部分を占めるものとして、変形性膝関節症と呼ばれるものがあります。これまでも何回も話題に触れましたのでご存知かと思います。そして、この変形性膝関節症の痛みを和らげる為には、膝関節を支える大腿四頭筋などの筋肉を鍛える事が必要だという説明も以前の記事で何回かしました。
しかし、筋肉を鍛えてもいずれはまた痛みは再発します。それは、骨の先端にある軟骨は擦り減り続けているからです。つまり、膝の痛みの原因である変形性膝関節症を改善させるには、筋力トレーニングだけでなく、軟骨の再生させる治療も必要になってきます。
関節軟骨を再生させるには、コラーゲンが有効だといわれています。コラーゲンは、人間の皮膚・血管・内臓・軟骨などに含まれているたんぱく質で、その量はなんと全タンパク質のおよそ3割にも及びます。関節軟骨にも同じ事が言え、関節軟骨はそのほとんどが水分で、残りの大部分がコラーゲンで出来ています。
ならばコラーゲンがたくさん含まれている食べ物を食べましょう!というとそうでもなく、コラーゲンの種類は約20種類もあり、存在する部位によって種類が異なるのです。美容食品などでコラーゲンが含まれたドリンクやサプリメントなどがたくさん販売されていますが、それらの種類と関節軟骨に効果的なコラーゲンの種類は異なりますので注意が必要です。
摂取しなければならないのはU型のコラーゲンです。何故U型のコラーゲンの摂取が必要かというと、膝関節の炎症の仕組みが関係します。膝の炎症は、擦り減った軟骨の欠片を白血球が異物と判断して免疫反応を起こす事によって起こります。この時、異物と判断されているのが関節軟骨のU型のコラーゲンなので、炎症を抑えるためには白血球に、「U型コラーゲンは異物じゃないよ」という事を教えてあげる必要があります。
そこで、人体に備わっている経口免疫寛容という性質を利用します。経口免疫寛容とは字の如く、口から入れたものについては免疫の働きが寛容になるというものです。つまり、U型のコラーゲンを口から摂取し小腸に運べば、白血球がU型コラーゲンを異物じゃないと判断し、炎症を減らす方向に持っていく事ができるのです。
天然のU型コラーゲンは加熱によって直ぐに変性してしまい、変性した状態で小腸に運ばれてもただの栄養として処理されてしまいます。しかし現在は、変性させずに小腸までU型コラーゲンを届ける事ができるサプリメントが存在しますので、是非利用してみてください。
驚きの改善が見られるとの事です。