膝の症状による原因判断

膝(ひざ)の痛みの原因は様々です。

膝の痛みの原因の多くが変形性膝関節症だという説明はしましたが、膝の痛みの原因は変形性膝関節症だけではありません。膝の痛みの原因は、変形性膝関節症の他にもリウマチ・痛風・じん帯の損傷・半月板の損傷などの原因が考えられます。

変形性膝関節症の場合は体のバランスが原因で起こる事が多いので、痛くなるのは大抵膝の片側です。しかしリウマチの場合、両膝やその他全身の関節がこわばり、腫れるという症状が出てきます。リウマチ自体の原因はまだ100%は解明されていませんが、免疫の異常が原因だと言われています。症状が進行すると関節が変形する場合もある怖い病気です。リウマチの場合は免疫に関する部分の治療が必要になります。

続いて痛風です。これは風が触れただけでも痛いといわれる病気で、私も経験があります。痛風は尿酸の結晶(ギザギザの形をしています)が関節にたまり炎症を起こす事で痛みが発生します。私の場合、足の親指の付け根にできましたが、膝にできる場合も多いです。痛みの種類は・・・「激痛」です。痛風になった場合、歩く事はおろか、場合によってはしゃべる事もできないくらい痛いので、救急車コースになるかもしれません。痛風治療の方法としては、炎症を抑える薬を使うのと同時に、尿酸の元になるプリン体が含まれる食べ物や飲み物を控える事が必要になります。

最後にじん帯や半月板の損傷ですが、これらは主に激しいスポーツなどで膝に強い衝撃が加わった事で起こります。変形性膝関節症のように日常の積み重ねや老化などによって起こるものではないので、変な動作をした場合は直ぐに異常に気付きます。靭帯を伸ばしてしまった場合は動かしたときに痛く、靭帯を切ってしまった場合な何もしなくても痛い状態になります。

半月板損傷の場合も直ぐに痛みます。半月板は一度損傷してしまうと自然回復が見込めないので、治療は手術とリハビリになります。

ご自身の症状を照らし合わせ、正しい治療を行いましょう。