水が膝の痛みを和らげる?

膝に水がたまって痛い・・・なんていう話を良く聞きますが、今回はそのような話ではありません。膝の痛みを和らげる方法をご紹介します。

膝の痛みの原因は、多くの場合、変形性膝関節症という話をしましたが、この変形性膝関節症は、関節軟骨が擦り減ることによって起こります。今回のお話は、この関節軟骨を減らさないようにする1つの方法です。

この関節軟骨ですが、その成分の8割が水分で、その他がコラーゲンなどのたんぱく質で構成されています。健康で正常な軟骨の場合は水分がたっぷりと含まれている状態ですが、体の水分が不足すると、当然関節軟骨の水分も少なくなります。水分の少ない肌がカサカサになってしまうのと同じで、関節軟骨も水分が少なくなるともろくなってしまいます。

その結果として、軟骨が擦り減る速度が増してしまうことになります。若いうちはみずみずしい肌を保っていたかもしれませんが、歳を取ると水分を保持する事が次第に難しくなってきます。

そこで、常に心掛けておきたいのが水分の補給です。人間は日常生活を送る上でかなりの水分が失われます。その量は一日2リットルから2.5リットルとも言われています。水分が十分でない血液はまさにドロドロ。血液がドロドロになると体内の老廃物を排出できなくなりますので、美容の敵でもあります。そこで、水分を補給する事によって、血液をサラサラにし、代謝を促進させます。

水分が関節軟骨までに行き渡るまでにかなりの時間が掛かりますが、日常的に体を水分で満たしておく事により少しずつ膝の痛みが和らぐと言われています。

一日に飲む水の量の目標は2リットル。無理せず何回かに分け、こまめに飲むと良いでしょう。即効性はありませんが、簡単にできる膝治療方法です。