膝手術で痛みとさよなら

膝の痛みの原因は、変形性膝関節症が多く、その他にも半月板損傷などの原因もありました。そして半月板損傷の場合の最終手段として、関節鏡手術という体に負担を掛けない膝専用の内視鏡手術があるという事をこちらの記事でご紹介しました。

以前の記事で紹介した関節鏡手術は、主に断裂した半月板を縫合したり、損傷した半月板を切除するというものでした。今回は、軟骨再生手術についての説明になります。

そもそも変形性膝関節症の痛みは、頸骨と大腿骨の端にありクッションの役割をしている“関節軟骨”がすり減ることによる炎症によって発生します。関節軟骨があるお陰でスムーズに膝を動かす事が出来るのですが、この軟骨は加齢によって次第に擦り減ります。また、肥満体型など、膝に負担が掛かっている場合は軟骨の減り方が早くなります。

従来はこの関節軟骨を再生させる手術というものが無かったので、人工関節を取り付ける手術が主流でしたが、人工関節はやはり人体に備わっている天然の関節には劣ります。運動量の多い人だと直ぐに関節が弱ってしまい、再手術をするハメになっていたのです。

しかし現在は違います。軟骨を再生させる手術があるのです。と言ってもまだまだその手術は大掛かりなものです。以下簡単に内容を説明します。

変形性膝関節症の患者の多くはO脚の持ち主です。そこで、O脚を治す為に頸骨を切除して骨の角度を整え、その際に特殊な器具で関節を固定します。これにより膝関節を長期間に渡り正常な状態に保ち、軟骨の再生を促すという方法が軟骨再生手術の概要です。O脚の改善手術が土台なので、両足の手術が必須で体に結構な負担が掛かりますが、一度手術を受けると約9割の人に軟骨の再生が見られるとの事です。

変形性膝関節症の激しい痛みに悩まされている方には希望の光になるのではないでしょうか。